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塗料かすの生成、再資源化技術
原油高騰の救世燃料 産廃処理の厄介者の『塗料かす』が石油代替燃料になりました。
この技術を塗料かすの排出事業者、ハウス栽培農家、温泉旅館、ホテルその他石油、ガスによる暖房、乾燥を行っている事業者が導入すれば、石油高騰危機を乗り切ることが出来ます。
お問い合わせは、info@agres.co.jp

●塗料かすの再生事業開始。2007.06
昨年より浜松地区で準備を開始した、浜松、磐田地区での塗料かす再生ビジネスモデルを立ち上げ。
自動車メーカーが集中する静岡県浜松地区で、塗料かすから微生物分解で固形燃料を製造する再生ビジネスモデルが開始された。
参加企業は、(株)あぐりす、丸八塗装(株)、丸芳産業(株)の三社。
このビジネスモデルにより、丸八塗装は、塗料かすを微生物で固形燃料にリサイクルし、塗装乾燥のエネルギーとして使用することで大幅な経費節減になる。
丸芳産業は異業分野の環境ビジネスへ短時間で参画することが出来た。


                                   

☆リンク:丸八塗装・塗料かすRPF技術
http://www.maru-8.co.jp/rpf/index.html
●塗料かすの製造システム関連のビジネスモデル特許出願。2007.04 塗料かすの微生物分解による生成技術特許(特許第3876832号)に関連するビジネスモデル特許を出願(平成19年4月)。
このビジネスモデル特許は、基本特許となる前述の技術を補完するもので排出者の工場内に発酵設備を設置せず、巡回型で処理が出来、且つ簡易なコンテナタイプの管理槽を有する事を特徴としている。
●塗料かすの微生物分解による生成化技術の特許取得:2006.11.10
平成14年に出願した好気性微生物による塗料粕汚泥の改良、原料化技術が特許となった。
6 特許公開2004-167468 好気性微生物による塗料粕汚泥の改良、原料化技術 農業リサイクルシステム(資) 特許3876832/H18.11.10
この特許は、平成14年、自動車製造工程から発生する粘着性が高く処理が難しかった塗料かす汚泥を、微生物の発酵分解能力を活用し、扱いやすい生成物にする製造技術です。
生成品は、固形燃料、肥料化が可能であり、ホンダ技研工業鈴鹿で導入中。(※肥料化には水性塗料のみと限定し一般販売はしていない)

 ●中日新聞:
      2005.4.16
掲載記事の説明
株式会社あぐりすは、塗料粕の肥料化に必要な種菌を供給します。
塗装汚泥の肥料化技術は、農業リサイクルシステム合資会社の発案による技術です。
「エコタウン施設」完成 ホンダ鈴鹿、塗装汚泥を肥料に
                                     
◎塗料かすを微生物分解し形状の改良、減量する技術

★豆知識
生ゴミ・汚泥などを1トン焼却すると約
1.98トンのCO2が出ます。
微生物分解の堆肥化では1トン
0.0006トンしかCO2は出ません


   環境に優しい塗料かすの再資源化技術
焼却ではなく微生物の力で生成化。二酸化炭素(CO2)排出抑制効果大。植林用の資材としての活用も可能。鈴鹿市ではエコタウンプランで発酵肥料化に取り組む。

                 ●塗料かす
◎処理後の生成物
約2週間程度の微生物分解処理で約40%程度の減量を行い、その生成物を利用目的に応じて苗木ポットや屋上緑化用の特殊倍土、マルチシート、ペレット化し使用する。
粘り気のあった原料の塗料かすが、さらさらの粒状物に改善され扱いやすい物質になる。
●重金属類の含有は溶出試験、含有試験を行い廃棄物処理法、肥料取締法の基準とする許容値をクリアしている。
      
●生成物(右)とそれを原料として製造された苗木ポット(左)。この苗木ポットは土中で分解するので植樹用としては非常に便利である。
         
●角型、丸型の苗木ポット 植樹用と草花用の園芸ポットとしても使用できる。
◎土中分解(生分解性)
園芸用、苗木用のポットとして製品化できることを受けて、植林用の苗木ポットとして土中においてどれぐらいの期間で分解するのか、またコンポスト(堆肥)として周辺の土壌に混合施用した場合、苗木への生育効果がどの程度でるのかの実験を行い良好な結果を得た。
      
   ●植付け周辺にコンポストを  ●植付け(品種・シルバースター)
    施用(施用率5%)
          
   ●右・苗木ポット、コンポスト使用区 左・未使用区(03.1.12)
◎技術の特徴
★どのような塗料かすでも再資源化が可能
貯留槽から回収した塗料かす(含水率70%〜80%)から濃縮状態(含水率90%以上)まで、どのような形状の塗料かすでも同システムで生成し、製品化できる。
★コストが低廉である
イニシャル、ランニングコストが従来型の乾燥システム機器類と対比し低廉にすることが出来る。
★CO排出削減には最も効果的なシステム
塗料かすの生成には、微生物を使用するので外部熱源を必要としない。その間のエネルギーは、駆動用のモーターの動力だけですむ。
★生成物の再処理に悩まなくても良い
生成物は、目的に応じて製品化出来る。固形燃料(RPF)の原料、肥料(水性塗料のみ)園芸(苗木)用ポットは市販されている同種のものとなんら遜色の無い製品となる。
※有価で一般的な園芸店で販売可能といえる
★ゼロエミッション達成に効果が高い
焼却、外部排出処理しか方法がなくリサイクルが難しい塗料かすの再生技術の完成で、ゼロエミッション達成への可能性が高まる。 
◎技術の動向 ★技術確認への実験依頼
塗料かすを含む工場内廃棄物のリサイクル事業として、今般の技術を導入する動きが高まってきている。
自動車業界では、ホンダ、トヨタ、日産車体、富士重工(平成15年4月現在)は、自社の塗料かすを当技術で生成化する確認実験を行なった。すべての実験が期待通りの減量、生成化を達成し技術の完成度の高さが確認された。



実験・研究推進部会紹介(赤字は完了部会)
NO 名      称 内        容 状    況
14−7 千葉県産業振興センター産学官共同研究委託事業 ●研究のテーマ
「食品リサイクル堆肥の熟成度向上技術とリサイクル堆肥製造システムモデルの確立」
・千葉県産業振興センターが推進する産学官共同研究の委託事業としてAGRES型発酵機で製造したコンポスト(堆肥)を活用した「食品リサイクル堆肥の熟成度向上技術とリサイクル堆肥製造システムモデルの確立」をテーマとする研究。
●研究の要約
・食品リサイクル法成立以降生ゴミ堆肥(肥料)化は進んできているが、多くの生成品が未熟状態であり、農地への還元が滞っている。
ここでは、@複数の成功事例を有する実験機にて堆肥を製造し、A堆肥の熟成度と地力指標とされる土壌生物の変化を明らかにし、B堆肥の施用効果を実証確認する。
一方でC炭化畜糞混入により熟成度アップを調べ、実証を重ねて事業的に成功する堆肥製造システムモデルを確立する。
●受託者(主任研究者)
・株式会社総洋リサイクル
代表取締役 岩波初美
●共同研究者
・農業リサイクルシステム協会
代表 宮崎利久
・株式会社トーム
代表取締役 森山透
・千葉大学園芸学部土壌学助教授
坂本一憲
・川鉄テクノリサーチ分析評価事業部
部長 武内大造
●アドバイザー
・千葉県工業試験場生物工学課
課長 田中正男
・千葉県農業総合研究センター企画調整部企画情報室
主席研究員 金子文宣
 
14−7 「汚泥資源循環利用」に関する技術の性能確認試験 (社)日本農業集落排水協会が実施する「性能確認制度」に基づき、平成14年度実施の農集排汚泥コンポスト(堆肥)化事業の確認試験。
申請者
農業リサイクルシステム合資会社
株式会社イー・エス・アイ
農業リサイクルシステム(資)が三重県阿児町立神浄化センターにおいて実施している濃縮汚泥のコンポスト(堆肥)化を当該制度用の申請実験として承認を受けた。
実験実施期間H14年7月15日〜
        H14年12月27日  
14−7 納豆コンポスト(堆肥)化実験 ☆タカノフーズ・伊勢工場では、協会と共同して「あぐりすコンポストセンタ―亀山」で納豆廃製品のコンポスト(堆肥)化に着手する。
納豆そのものは良質なコンポスト(堆肥)になることは既に実験を終わらせているが、今後は大量に製品化し農地での効果、安全性等を連続した製造過程と合わせて実験する。
これらが成功すれば、食品リサイクル法で課せられる資源化の20%達成にとどまらず工場排出の有機性廃棄物の大多数を無くせることになる。
●14年7月・実験計画作成
●14年8月・三重県環境部の承認を得て実験開始予定。
14−4 食品残資源再生事業
「あぐりすコンポストセンター加須」
☆育苗・作物施用での商品化
●育苗用資材としての活用
「センター・加須」の母体は、「福祉農園作業所・清果園」として平成9年より農作物、園芸用花木類を生産してきた。
通所する障がいをもつ方にもコンポスト(堆肥)化作業は適しており、製造販売するコンポスト(堆肥)やそれを利用した農産物の販売が、新たな福祉用資源として活用されている。
今回の食品再生コンポスト(堆肥)は、昨年11月に製造を開始し、今春より野菜類、花木類の育苗用土に使用し生育に顕著な効果を出している。
A家庭菜園用として主婦層に好評
「センター加須」では、製造コンポスト(堆肥)を自前の農地に使用する以外に周辺の農業者、家庭菜園を行なっている主婦等にも販売をしている。家庭菜園用には1袋2リットル入りで100円。プロの農家には車引取りによる農園渡しで2立米5000円での販売となっている。

11−1 農集排コンポスト化研究部会
農集排汚泥コンポスト化技術
「三重県農業集落排水汚泥処理検討会・会長中谷敏昭(北勢県民局農林商工部副部長)」へのシステム、情報担当として参加。
北勢県民局管轄の市町村農集排、下水担当者との汚泥コンポスト化技術の研究会。
平成11年度完了
H11年5月〜H12年3月
11−2 循環型農業推進研究部会 ●三重県農業大学校
学生食堂生ごみ、収穫後発生するほ場残渣類のコンポスト化と生育効果への研究
●埼玉支部
農業生産法人・清果園/農地施用効果の研究
●千葉東葛支部
・関連新聞記事

日暮園芸、高橋農園 /ハウス栽培への土壌改良効果の研究。 
平成12年度完了
11−3 グリストラップ汚泥再資源化研究部会 丸の内パレスホテル(東京)施設部との共同研究
東京都創造活動促進法・認定技術
平成11年度完了



循環型農業推進研究部会
●千葉東葛支部
日暮園芸、高橋農園
ハウス栽培への土壌改良効果の研究。千葉県柏市の日暮繁さんを中心とする農事会員の方々による、食品残さコンポスト・農地施用の活動が農業新聞に取り上げられた。

◎1次コンポスト化・美野里フーズ梶u茨城県美野里町」/AGRES−400型2機
◎2次コンポスト化・柏JA土園芸部会
●施用効果・ハウス栽培を主体に施用、良好な結果がでた。

 

農集排汚泥コンポスト化技術
(社)日本農業集落排水協会・新技術検討視察記録
視察記録
記録番号・NO.010302
処理体  ・農業集落排水汚泥(濃縮汚泥)
実施日  ・2001年(平成13年)3月2日
実験施設 ・三重県阿児町・立神浄化センター内
       汚泥棟排出室・AGRES型実験機
視察者  ・●(社)日本農業集落排水協会
         技術顧問 安田昭彦(農業部門技術士)
                江崎友康(衛生工学部門技術士)
       ●三重県土地改良事業団体連合会・環境整備部
         集落排水1課 課長向井公男
         集落排水2課 課長中西好一郎
実施概要 ・(社)日本農業集落排水協会における汚泥コンポスト化
        新技術確立に対し阿児町で実施されている汚泥処理の
        視察。
        立神浄化センターより排出される濃縮汚泥(含水率
        98.5%)を直接1次発酵機へ投入しコンポスト化す
        る「あぐりす汚泥活性システム」で汚泥コンポスト化
        を実施した。
                    
T.実施概要
   目    的 :阿児町立神浄化センターで実施中の濃縮汚泥コンポスト化を
            (社)日本農業集落排水協会として技術内容の視察
   使用発酵機 :AGRES−600s型
   実 施  日 : 2001年(平成13年3月2日)
U.実施内容
   処理資材   :農業集落排水汚泥(濃縮汚泥)
   副資材    :もみがら
   処理量    :濃縮汚泥        50kg(0.05m) 
            コンポストベース   100kg
            もみがら         30kg        
              合 計       180kg
   処理時間   :90分
   観察事項   @1次発酵槽内温度の変化 ・投入時温度→60分経過後温度
             →90分経過後温度確認
            A2次発酵温度の確認・養生中の2次発酵コンポストの温度確認
            B臭気確認・直接吸気し確認
            C仕上形状・見た目、手触り等の確認





(左)阿児町立神浄化センター(右)汚泥棟排出室に設置されたAGRES型汚泥発酵装置 

V.実施結果(1次発酵処理)    
  1. 処理開始   AM10:05  処理汚泥及びコンポストベース、もみがらを                発酵機へ投入し処理開始発酵槽内温度 37.4℃
  2. 中間確認   AM11:05  1時間後の処理状況の確認                                  発酵槽内温度 65℃  臭気確認 発酵臭はあるが気になる臭気ではない
  3. 最終確認   AM11:35  所定の処理時間である90分後の処理状況の              確認発酵槽内温度 78℃臭気確認 発酵臭はあるが気になる臭気ではない
  4. 評   価   発酵槽内の温度がヒーター等の人工的な熱源を加えることなく             80℃前後を確保し、1次発酵処理を終え、その間悪臭等の発生もなく良好な             処理であるとの評価を得た。特に副資材にもみがらを使用しているが、90分              の出来上がり時点で、もみがらの形状が認められない状態にまでなっており              もみがらはコンポスト用の副資材に向かないとの定説を覆すのに十分な結果             であった。
W.2次発酵について
   良質な汚泥コンポストを製造するのにもっとも大切なのは、2次発酵温度とい
   える。
   自然堆積で含水率を50%程度に維持することで60℃〜70℃前後を確保し
   有機物の分解を進め、作物に悪影響のでない腐塾度を確保する必要がある。
   平成9年度から三重県において幾度と無く汚泥コンポストの製造を行い、以下
   のような平均的な2次発酵温度の推移を記録している。

   ●三重県汚泥等安全確認調査試作コンポスト製造データより
2次発酵開始後10日目前後で温度低下がみられるので、切り返しを行な
い再度発酵温度を上昇させ均一なコンポストを製造する。




                                       
             AGRES型(超短時間)1次発酵処理機

本体仕様
外形寸法
     W 2,100mm
     D  2,150mm
     H 1,882mm
電源
     AC三相200v
     消費電力
     15kw 
処理能力
     500kg/4回
処理コスト
     約882円/4回
処理時間
     90分/1回
処理基材
     有用微生物
処理後の形状
     土状               (1次発酵コンポスト)  
   AGRES−600型(標準タイプ)
     処理能力・125kg/1回
     処理時間・90分(1次発酵処理)

                      ●技術情報                           おでい発酵技術     

1.汚泥類のコンポスト化
 平成9年より三重県における農集排汚泥コンポスト化実験により、良質なコンポストを農集排汚泥より製造できることを農業リサイクルシステムとして確立した。
この技術は、協会の代表である宮崎利久のシステム発明によるものである。(特許公開中・発明の名称 汚泥処理方法及びこれに用いる処理装置)
 従来汚泥のコンポスト化は、脱水汚泥からコンポスト処理する方法がほとんどであったが、このシステムは、脱水汚泥(含水率85%)、濃縮汚泥(〃98.5%)の2種類ともにコンポストにすることが可能なシステムである。
出来上がったコンポストは、形状、臭い成分共に良質であり農地還元時の散布にも簡易に行うことができる。
たばこ用の堆肥としても認定を受けており、野菜類の成育、植害検査(三重県農業技術センター調べ)においても問題は見られず、汚泥のリサイクル堆肥として大いに期待される技術といえる。 

                                       


                  E-Mail:info@agres.co.jp